JOSHIBI PORTRAITS 2024 Shibuya

女子美ラボの企画として開催をした「JOSHIBI PORTRAITS」展は、2024年8月27日〜31日まで渋谷のギャラリー・ルデコでの会期を終え、延べ382名のお客様にご来場いただきました。

学年や学科を問わず学内の審査で選抜された学生たちの作品は「PORTRAITS」として様々な素材や形を通して表現され、現在の自分の姿を投影した非常に個性的で完成度の高い作品が一堂に揃う展示内容となりました。本展で掲げる「PORTRAITS」=「肖像画」は単に顔や姿を描いたものに限定されず、学生たちが現在の自分をどのように捉え、表現しているかを作品に反映しています。

個々が自分史を振り返り、生い立ちを辿り、今見えている世界や考えていることを作品へ投影したり、変化を繰り返す‘自分’を改めて作品を通し表現することの難しさや楽しさを経験し、自らと対峙する重要な機会になったと思います。

女子美ラボの活動の根底には「アート・ジェンダー・教育」といったテーマがありますが、今回もそのキーワードに関連した内容や視点が作品に含まれるものも多く見受けられました。

最終日に開催をしたギャラリートークでは、長チノリ氏(専門: 美学・芸術学)をお招きし、学生との対話形式で作品の所感や制作をする上でのそれぞれの姿勢などを自らの言葉で話す貴重な場となりました。

作品だけではなく、作品タイトルも含めあらゆる表現の中で自分を見つめ、一番遠い存在としても、また一番近い存在としても’自画像としての表現’をベースに「新たな自分の見え方」に触れることのできた一つの重要な展覧会になりました。